今回は、鏡屋の視点でお風呂の鏡をピカピカに維持する方法をお話します。
鏡の掃除は汚れてから手をほどこすよりも、常に維持して予防する方が楽チン♪
「ピカピカにする」のではなく、「ピカピカを維持する」事が、一番大事なのです。
その方法はズバリ
毎日柔らかい綿や布で鏡を優しく拭くこと ごくごく当たり前の事を言って拍子抜けかもしれませんが、とても大切です。
鏡のことを知ると理由がわかりますので、
少し触れながらお伝えしますね。
■掃除をする上で知って頂きたい3つのPOINT■
@ 汚れた鏡をピカピカにする掃除に、裏ワザや奥の手は無い
A あえて言い切ります。クエン酸 その他コーティング剤はNG!
B ゴシゴシ磨きNG鏡はとてもデリケート。
化学製品との相性があまり良くなく、強い衝撃にも弱い製品です。
それはなぜか?
「鏡には無数のクレーターのような穴が存在しているから」顕微鏡の世界ですが、化学製品を長く使うと、穴に液が詰まりやすくなります。
鏡の一部が白くなり、こすっても消えない正体は、まさしくこれ!
また、クエン酸やレモンの皮は酸化しやすく、鏡のフチから黒くなる原因に。。
もう一つ、黒くなる原因は鏡の周囲のタイル等のお掃除。
洗剤(特にカビ取り剤)などが鏡の裏面に流れ込まないように注意して下さい。
頑固な水垢やウロコがついてどうしようもない時は、
クエン酸や鏡専用のヤスリの力を借りて
一旦ピカピカな状態にしてから、維持することに努めてもらえればOKです。
とにかく、鏡の穴に水分が残らないように、常に乾燥させておくことを心がけて下さいね!例えば家庭内でルール付けして、最後にお風呂に入った人が鏡をふく担当
のように、習慣化してしまうのも一つの手です。
ちなみに我が家では、
鏡下のカウンターに置いているシャンプーや石鹸も一旦移動させています。
鏡だけに集中できるし、カウンターのヌメリも一緒に掃除出来て一石二鳥!

鏡のお手入れは難しいという印象がありますが、鏡も人間のお肌と一緒。
普段の地道なメンテナンス・お手入れでピカピカな状態を長く保つことができます。
最後に
弊社は鏡の掃除方法のご相談をよく頂きますし、取材も受けます。
でもご相談者がどなたであろうと、一点してこう伝えています。
「毎日綿か布で拭いて下さい」より快適な居住空間づくりのために、
生活の様々なシーンに鏡を上手に取り入れてもらえると嬉しいです